実際、株式や不動産はここ数年で異常なまでの値上りを示しています。八六年〜八八年の三年間で株式は四〇四兆円、土地は七二七兆円値上りしています。さらに驚くべきは、実際の投資額です。たとえば、八六年株式に投入された資金は、約二〇兆円。それだけで、株は約一二○兆円(時価総額)もの値上りを示したのです。同様に、八七年、土地は約三六〇兆円の値上りを記録しましたが、実際に土地売買で動いたお金は二六兆円(実際の取引はその半分)にすぎなかったのです。ここで思い出していただきたいのが、ここ数年の金余り現象です。一年に一三〇兆円もの金が余り、これらが土地や株に投入されると仮定すると、これからも土地・株式が上がり続けていくのは、火を見るよりも明らかなのです。これは余談ですが、いまソ連や東欧諸国に民主化の波が押し寄せています。これが成功すれば彼らの生産性はかなり上がるでしょう。それはソ連の農業についても同じことがいえます。いまソ連は農産物の輸入大国になっており、その相手はアメリカです。ですからソ連農業の生産性がアップして困るのはアメリカの農業になります。つまりそこでアメリカ農地の価格が下がるということにもなりかねないのです。このように、産業・経済の大きな変化は少なからず地価に影響を及ぼすのです。
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