「壁の強度」とセットで考えたいのが「床の強度」です。単純に考えても、一〇〇キログラムを持ち上げられる人がいても、その足元の床が五〇キログラムでグラグラになるようでは一〇〇キログラムの力を発揮できないでしょう。結局、いくら強い「耐力壁」をバランスよく配置して地震力を避けようとしても、床が弱いと十分に力を伝えて逃がすことができないのです。元来、日本の仕宅は床板を簡単に動かせるつくりになっており、「床の強度」に対する認識が低かったといえます。大掃除のときなどに一斉に床板を外していた光景を覚えている人もいるかと思います。その後、この床用の板が入手困難になったため、合板を貼って外せなくしましたが、「床の強度」に対してはさほど配慮していませんでした。では、どのようにして床を強くすればいいのでしょうか。専門的にいえば、「水平構面」をつくる梁などの溝辺材に直接、合板を止め付けるようにすれば、ある程度の強くて硬い床かつくれます。さらに、止め付ける釘の本数を多くして、できれば接着剤で固定するともっと強くなります。
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