請負の場合もやり方は実はいろいろある。全工事を一括して請負わせる総合請負・一式請負と、工程別たとえば基礎工事と主体工事と設備工事などにわけて請負わせるいわゆる分割請負とがある。分割を極端に進めると全体のマネジメントは施主がやることになって、事実上直営とあまり変らなくなる。また別の区分にしたがえば総額一本で請負わせる定額請負と、施工単位の価格を決めておき、代金は事後に工事の実際数量を単価に乗じて決定するいわゆる単価請負がある。
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単価請負はたとえば土の掘削など容量と単価の把握が単純な場合に使われるが、なかば実費精算的な性格をもつ。委任の場合は実費精算が中心でそれに対する手数料の算定方式でいろんな変種がある。工事実費がいくらであろうと報酬は固定している固定報酬方式、実費に対して一定率を含めておく定率報酬方式、実費に上限を設けた実費限定定率報酬方式。その他施主の利益を確保しながら建設業の施工意欲を刺激するために手数料計算の工夫がいろいろ考えられている。以上の施工方式のうちで、わが国に広く用いられているのは定額総合請負の形式をとるものである。そしてこの事前に価格と明確な目的物を含めて請負が工事請負の典型で、施主に対する一方の当事者が総合工事芙である。総合工事業はそういう意味で建設業の中心的な存在なのである。したがって以下建設業をとくにことわらない限り総合工事業として扱っていく。