公示地価は毎年三月には発表されます。二〇〇八年三月に発表された東京都心部の商業地価や住宅地価は、前年比で小さくなったものの、連続しての上昇となりました。一方、不動産市場の現場では、地価の下落には拍車がかかっていて、二、三年前の価格ではとても売買が成立しない状況でした。ところが、こんな状況にあっても、土地を売却しようとする人が、公示地価の発表を鵜呑みにすると、強気な価格での取引を希望します。強気な条件を貫き、買い主と合意できないまま無為に時間が経過すると、一段と安く売却せざるをえなくなります。公的価格の発表時期と現実の不動産市場の動きには、かなりのタイムラグがあります。この事実を認識していないと、決断の時期や価格の判断を誤ることになります。このような失敗事例は全国各地で数多く生まれています。
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