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住まいの「三種の神器」

2011.12.09

一九五〇年代後半頃、住まいの三種の神器は「冷蔵庫」、「洗濯機」、「白黒テレビ」だとされていました。三種の神器の広がりに伴って、様々な耐久消費財が普及しました。一九六〇年代半ばのいざなぎ景気以降の高度成長期には、「カラーテレビ」、「クーラー」、「自動車」が新三種の神器といわれました。私たちは懸命に働き、それらを買って、より便利に快適な生活を享受するようになったのです。その結果、住まいの空間はモノや家具で埋めつくされました。

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自分たちの生活空間がモノによって規制されている状況は、今日まで変わっていません。一方住まいの広さは、欧米から「うさぎ小屋」と揶揄された一九七九年から比べると、先進国の中でも決して狭くはない面積を確保し、量から質の時代、物から心の時代に入ったと言われるようになりました。しかし、なぜか豊かさの実感にはほど遠く、設備やモノによって快適な生活が出来ても、多くの人が、家族が豊かに生きるための住まいの空間をいまだ手に入れることが出来ないでいます。